相続税や贈与税の算定基準となる平成21年分の路線価が1日、国税庁から発表された。全国37万地点の標準宅地の平均額は1平方メートル当たり前年比5・5%減の13万7000円となり、4年ぶりに下落した。外資系マネーの流入などに伴い3年連続で上昇傾向にあったが、昨年秋の米大手証券リーマン・ブラザーズの破綻(はたん)以降急落し、47都道府県すべてで前年を下回った。
4年ぶりの下落について、不動産関係者は「サブプライムローン問題で局地的なミニバブルは沈静化していたが、今回はリーマン・ショックの影響で不動産投資マネーの引き揚げが本格化し、全国的な下落に拍車がかかった。景気の悪化も加わり、回復には時間がかかるのでは」と話す。
圏域別の平均額は、東京圏が前年比6・5%減の33万1000円、大阪圏は3・4%減の16万9000円、名古屋圏は6・3%減の11万9000円だった。
都道府県別では、前年に17・4%上昇した東京は一転し、7・4%減の62万4000円。大阪は4・0%減の19万3000円、神奈川は3・9%減の17万3000円になった。最も下落率が大きかったのは、福岡の8・6%で、10万6000円だった。
都道府県庁所在都市の最高路線価では、前年に25都市で上昇したが、今回上昇した都市はゼロだった。一方、下落したのは前年の11都市から39都市に急増。横ばいも11都市から8都市に減少した。
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