村上春樹さんの最新長編小説「1Q84」(新潮社)が9日、第1・2巻で計106万部まで増刷されることに決まった。5月29日の発売から12日目でミリオンセラーを達成し、空前の大ヒットとなる。作中の音楽や村上さんの過去の著作も売れ始めており、「1Q84」ブームは過熱する一方だ。【棚部秀行、高橋咲子】
直近のミリオンセラーの記録では、「バカの壁」(養老孟司著、新潮新書)が約4カ月で100万部を超え、約400万部まで売り上げを伸ばした。
村上さんの過去の長編小説(単行本)では、「ノルウェイの森」(上・下)が計453万部、「ねじまき鳥クロニクル」(第1~3部)が計85万3000部、「海辺のカフカ」(上・下)が計73万8000部だった。
作中登場する小説や音楽も売れている。「1Q84」というタイトルのもとになったジョージ・オーウェルの近未来小説「1984年」(早川書房)は偶然新訳を7月上旬に刊行予定だった。「1Q84」発売後、「1984年」は現行の数千冊をほぼ完売。なおも書店などから問い合わせが相次いでいるという。7年前の「海辺のカフカ」も再び売れ始めた。
作品の冒頭から、頻出するチェコの作曲家ヤナーチェクの「シンフォニエッタ」も異常な人気だ。主人公が聴くジョージ・セル指揮、クリーブランド管弦楽団の演奏を収録したCDは、注文が殺到し、ほぼ品切れの状態が続いている。
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