【なんてこった!】編集委員・福島敏雄 ハーレーとセンベイ
雪崩れをうって押し寄せてくる団塊世代の大量定年の前で、徳俵ひとつ残して踏ん張っていたが、とうとう巻き込まれ、ドドドドドッと流し落とされてしまった。
いま、大雪原の上で大の字に横たわり、舞いあがる雪片群の向こうがわに、カッキーンとひろがる青い空を仰いでいる。目を洗うような美しさであった。定年も悪くないと思った。
あたりにウヨウヨ横たわっている同世代たちは、どのような「転進」をはかるのだろうか。転進は軍事用語では「退却」のことだが、退却にも花を持たせようと言うのが、この世代の図太さ、というか図々しさである。
Iターンして農業を始めたり、介護や環境保護など、さまざまなボランティアを始める猛者(もさ)も多い。ロックやフォークなど60年代もののレコード(CD)が人気を集め、そば打ちやお遍路さんもブームになっている。
筆者が青い空の向こうに見たのは、ハーレーダビッドソンの、カッキーンと輝く銀色のボディーであった。アメリカン・ニューシネマの傑作「イージー・ライダー」を見たときの衝撃は、いまも覚えている。あんなバイクがあるのか、と。
10代のころからバイクにはあこがれていたが、なにしろカネがない。45歳、部長職という閑職についたのをキッカケに、意を決して教習所に通いはじめた。
実技でなんども落とされながらも、中型免許を取った。400ccと250ccのオンロード、それに250ccのオフロードを次々と買いあさった。
引用元 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090214-00000122-san-soci
