ダマされたくない人の資産運用術 (青春新書インテリジェンスシリーズ)上地 明徳
青春出版社 刊
発売日 2006-12-02
ほんとにダマしがないのかな? 2007-02-28
アメリカの大学の投資方法を模範として紹介している。しかし、肝心な違いをいくつか明らかにしていない。ひとつは、大金の運用であること。もうひとつは、アメリカの大学の場合、資産は何百年と運用され続けていくこと。さらにベンチャー投資は大学自身がかかわっており、資産運用ではない。産業育成だ。これは株として莫大なリターンを生んでいる。
さて、我々はどうだろう?日本に住み、一般人はささやかな金額を数十年、貯蓄したいだけだ。誰もが数十年で寿命はつきる。
この本は大金の運用方法を個人に適用可能だということを暗黙の前提としている。ほんとうに市場のベータを越えるポートフォリオをささやかな金額で可能だろうか。日本の株式市場も平均すれば20%以上の上昇だからインデックスを買い続ければいい、という話と同じではないだろうか。
数十年たったたら、貯蓄は使っていくものだ。(まさか、貯蓄したまま死にたいと思っている人はいまい)病気になったり、さまざまな理由で貯蓄は使われるだろう。お金が必要な時に限ってファンドが値下がりしているのが世の常じゃないのだろうか。
こういう本を読む場合、私は著者自身の実績を見る。この著者は輝かしい学歴はお持ちだが、資産運用で財を成したとはどこにも書いておられない。今の時点ではこの本の主張は、理論だけの「畳の上の水練」ではないのだろうか。
お金を定期預金よりいいところに預けたい、とお考えの方にはお勧めだが、ささやかな資産を運用したいという方には実績に欠けることを指摘しておく。
また、資産運用のプロとアマチュアの違いでアマチュアを手厳しくたしなめているが、資産運用のプロで長年、成績をあげている人は本で有名になるような人のみで、あとはロクな成績を残していない。ポートフォリオ理論の大家が作り出したヘッジファンドですら一時は消え去った。それすら、出資額は巨額で庶民に手がでるようなものではなかった。
そして、投資信託を組み合わせた投資信託(FOF)はすでに存在する。それすら、投資リスクは延々と明記されている。
リスクを犯さないでお金を増やすことが可能だという理屈だけの甘い囁きは「ダマし」ではないのだろうか?
すぐにはっきりした効果がなくても、続けることが大切だと思います。
以前、筋トレをはじめたとき3ヶ月間は全くなにも変わりませんでした。
効果がでたのは半年後です。それでも続けることが大切です。
ダマされたくない人の資産運用術 (青春新書インテリジェンスシリーズ) の内容はよく理解できるように書かれてあります。
年齢による効果の差はあると思います。
慎重派の人は、いろいろ資料を集めてから行動ということが多いと思いますが、とにかく一度ダマされたくない人の資産運用術 (青春新書インテリジェンスシリーズ) を読んでから行動しても遅くはないと思います。
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