「消えた年金」を追って―欠陥国家、その実態を暴く長妻 昭
リヨン社 刊
発売日 2007-10-19
問題の明確化は十分だが、具体的な対策案には不安を覚える 2008-04-15
ニュースなどの国会で厳しい追及の場面を見かけることが多い「長妻議員」の手による書です。
現在でも日本の年金制度は問題が解決しないばかりか、受給者の受益が減る方向へ
変わりゆく流れが見受けられますが、制度上の問題ばかりではなく手続上にも問題があったことは
既に昨今の話題となっており周知の通りだと思います。
社会保険庁の手続上の問題に関して、その杜撰な実態を暴いた中心人物である長妻氏であるから
本書が書けたことは間違いないと思います。
第一部はその消えた年金に関しての調査経緯と背景、そして問題追求の過程に紙面が割かれて
おり、社会保険庁および政府の不誠実さが明らかにされ、問題が根深いことが覗えます。
そして、第二部では安部元首相への3回に及ぶ「消えた年金問題」に関する質問主意書とその
答弁書が載せられています。ここでも、長妻氏が相手を追い詰めるために練られた文章が
並べられているのですが、回答の多くに「お答えすることは困難」、「非公開である」などの
文言が並び、ほとんど「暖簾に腕押し状態」のようにも感じられる答弁が続きます。
法律学科を卒業し、記者であったことから年金問題の追及、そして本書の執筆などに関しても
適した方なのだと思われます。
ただし、具体的な将来のあるべき年金像に関しては、必ずしも著者が描ききれているとは
言い切れず、理想論に終始している感もあり、更には自民党から民主党に政権交代すれば
すべてが解決、といった論調にはやはり疑問を感じないわけにはいきません。
本書が有効に活用できる方は、基礎的な部分をご存知の方で話題の年金制度について、
どのような問題がどこにあるのかを知りたい方や、「未統合の記録○○万件」などと細かい
数字が示されており、そういった内容を把握されたい方にお勧めできる内容と思います。
そのときに持っていったのが、「消えた年金」を追って―欠陥国家、その実態を暴く 。
ぬるいお風呂につかりながら、ゆったり気分で全部読んじゃいました。
「消えた年金」を追って―欠陥国家、その実態を暴く の中身については門外漢、普通だったら読まない種類の本なんですが、やっぱり旅先ののんびりした気分が、いつもと違う種類の本を手に取らせたんですね。
「消えた年金」を追って―欠陥国家、その実態を暴く みたいに、普段読まない本でも結構おもしろく読めちゃうもんです。いろんな本を読むのも大切ですね。
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