犯罪白書 高齢者不安浮き彫り
■「お金もったいない…万引」「将来悲観し無理心中」
7日に公表された犯罪白書は、高齢者犯罪がこの20年の間に約5倍に急増している実態を明らかにした。白書では、東京地検などが昨年に捜査した事件を中心に特別調査を実施。経済的困窮に周囲からの孤立感、将来への不安…。犯罪の背景に、高齢者をとりまく環境が浮かび上がる。識者からは高齢者への社会的支援の必要性を説く意見も出ている。
◆年金暮らし節約
《配偶者と死別し、単身。生活に困ってはいないが、「年金暮らしでお金を使うのがもったいない」としばしば万引をするようになり、コンビニでおにぎりとサンドイッチを盗んだ》(75歳女性)
高齢者犯罪の65%を占める窃盗。男性の場合は再犯が多く、ホームレスや住居の定まらない生活者が目立つ。動機も「生活困窮」や「空腹」などが占める。
これに対し女性の再犯は少ないが、起訴猶予などの前歴が3回以上ある者が過半数。犯行の手口は9割以上が万引で、年金や親族の援助などで生活費には困っていなくても、経済的不安を感じての「節約」からの犯行が多い。
◆「かっとなって」
《婚姻歴はなく、定年退職後、年金で単身生活。野良猫に餌をあげていた近所の顔見知りの女性を注意したところ言い返され、かっとして持っていた傘で殴った》(81歳男性)
傷害や暴行などの粗暴犯では、前科のある者の比率が低く、高齢になってからの初犯が目立つ。
引用元 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081107-00000140-san-soci
